フロントサスペンション

フロントサスは、純正のラジカン改造キットと同じようにするのが一般的ですが、ここはあえて圧縮コイルバネを使用しない方式にしました。
改造キットの方式には以下のような問題点があります。

  • ステアリングカバーとフロントアームの間にバネを挟むため、ステアリング作動時の抵抗が大きい。バネ定数を高く(スプリングを硬く)すればするほど作動抵抗が増える。
  • ニュートラルを保つためのトーションスプリングが弱い。
  • フロントアームの回転がコイルバネを開こうとする力、締めようとする力に変換されてしまう。結果、右折と左折で動きが変わってしまう。
  • 規格品でちょうどいいバネが入手できないため、長いバネを切断、端末加工をすることになるが、そっくり同じバネを作るのが困難。

そこで、リアサスと同様にプラスチックの弾性を利用したサスペンションを造ることにしました。

ステアリングカバー加工部

なにはなくとも、ステアリングカバーを加工しなければなりません。加工部分はコイルバネ式と同様のところです。
1)裏からピンバイスで貫通穴にします。穴径はφ3.4~φ3.6
2)出っ張っているボスを削り面一にします。
3)三角のリブを削り落とします。

アッパーアーム

アッパーアームと呼んでいいのでしょうか。樹脂バネの役目を果たす部品です。裏側から見た写真です。
白い部分は塩ビの板材から切り出しました。先端の乳白色の部分は、プラモデルのランナーを利用した半球状の部材です。ここがフロントアーム上の延長したピンに接触します。

総Assy

アッパーアームをステアリングカバーにねじ止めし、全体を組み上げた状態です。ねじはワッシャヘッドのタッピンネジですが、どこから持ってきたものかは不明です。不要なオモチャを分解したときに取ったものでしょう。材質はやわらかく、メッキもいまいちです。
マグネットリングとねじが干渉しないように、適当な長さにつめてあります。

ストロークさせた状態

ステアリングカバー中心を指で押すと、右写真のようにストロークします。
矢印で示している部分が、延長したフロントアームの上ピンです。アッパーアームがしなっているのがわかります。

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