ポジションとウインカーの連動回路図

ポジションとウインカーの連動回路は、W650乗りのtakaさんのサイトへろへろライダーに掲載されている「’08.02.02ポジションスイッチ改良版」をいただきました。ありがとうございます。Webを徘徊するとあちらこちらに同様のものが散見されますが、結局はどれもtakaさんの回路の焼き直しのようです。

で、自分にわかりやすくリライトしたのがこれです。

<★ポジション回路>

ウインカーリレーからの出力でFETをON/OFFします。フィラメント球を前提にした回路ですが、もちろんLEDでも問題ないはず。オリジナルの回路ではC1は47~100μFとなっていますが、あちこちの情報から100μFとしました。あとは調達の関係から部品選定しています。

——– 2010.08.17 追記 ——–
ウインカー作動時にポジションが我慢しきれなくなってピカッとフラッシュ状に一瞬だけ点灯してしまう事態が発覚したため、C1は220μFに変更しました。回路図も変更しています。
——– 追記ここまで ——–

中学生のころよく出入りしていた、町に唯一の部品屋が店をたたんで久しいので、部品はすべてネット通販でそろえました。送料がバカになりませんがこればかりはしかたありません。少しでも送料を抑えるために、定形外郵便に対応してくれる共立エレショップをよく使っています。秋月はちょっと送料高めですよね。

部品表を載せておきます。
Q1 2SJ334 1ヶ @262
D1、D2 1S2076A 計2ヶ @15
Z1 HZ3B2 1ヶ @15
C1 25V 220μF 1ヶ @15
R1 1/4W 51kΩ 1ヶ @1
R2 1/4W 200kΩ 1ヶ @1
総計324円です。LEDとCRDは含みません。

単車の場合、ウインカーに限らず保安部品の交換というと、小型化やらクリアレンズ化スモークレンズ化など目立たなくする方向のカスタムが一般的ですが、私はオレンジ色のウインカーが好きです。ぱっと見てどこが点滅するのかがわからないのは嫌なのです。
加えて、ボルティーノーマルのウインカーはバンディッドや以前乗っていたグースなどと共通のスズキ汎用品で、ボルティーにはちょっと小さすぎな気がします。ボルティーはそもそも、バイクに無縁のデザイナーさんがデザインした車体。GN250のフレームとエンジンを流用して、新規デザインの外装をかぶせたものです。価格破壊が叫ばれていた当時、たぶん本意ではないウインカーを付けさせられたのだろうと想像します。
流用元としてメジャーなのはゼファー1100ですが、ヤフオクでウォッチしていると比較的高値で推移していて手が出ません。で、こちらを入手しました。

<★SR400純正ウインカー>

SR400の純正ウインカーです。でかいです。レンズ部の直径はφ78、ステー根元から先端までの長さは158mmでした。

部品がそろいましたので次回は基板(基盤ではありません)作成のレポート予定。

コメント

  1. まるは より:

     回路の話なので、こちらにレスを。
    ツェナーダイオードを普通のダイオードとして使う、なかなか面白い回路ですね。
    多くの方が製作されているようなので、これで動作するようですね。
    あえて言うなら、MOS-FETのゲートへの保護抵抗くらいでしょうか。別に付けなくても問題ないといえばないのでしょう。

  2. kyu より:

    正直なところ回路が読めるわけではないので詳しいところはわからないのですが、このツェナーダイオードはウインカーリレーの電圧降下対策のようです。これを普通のダイオードにしても動作するのかどうかはわかりません。

  3. まるは より:

     どのように動くのか推測してみました。
    通常動作時(つまりLEDが点灯状態)、R2,Z1,R1に電流が
    流れるため、Q1ゲート電圧が計算上では約4.8V程度に
    なるため、PchFETなのでS(ソース)より電位が低いため
    SとD間が導通状態(Q1がONと表現)となりますが、R1+R2の
    合計の抵抗値が極端に大きいのでツェナーダイオードに
    流れる電流(0.036mA)が極端に小さすぎるため、通常使用
    するより電圧降下分が少なくなるようです。
    (通常では3Vが2Vあたりに低下と予想)
    計算上ではゲート電圧は約4.0VなのでQ1はONとなりLEDは
    点灯します。
    つまり同じことです(笑

  4. まるは より:

    続きです。
    ウィンカーが点灯状態になった時、D1またはD2を通して
    電圧が掛かりますが、R1があるためD1またはD2には
    0.22mAしか流れません。
    Z1は順方向では通常のダイオードと同等の動作をするので
    ほぼQ1はOFFとなりLEDは消灯するようです。
    Q1はMOS-FETなのでほとんど電流が流れないため、順方向
    電流を多く流せないZ1でも問題ないのでしょう。
    ウィンカーが消灯状態となってもC1のマイナス側に電荷が
    残っているためR1で放電されるまでQ1のゲート電圧が高い
    状態なので、Q1はそのままOFFを維持しますが、電位
    下がると上に書いたとおりの通常状態となり、Q1はONと
    なりLEDが点灯します。
    つまり、ポジションLEDが点灯する事となります。
    とまぁ簡単に考えてみました。

  5. kyu より:

    解説ありがとうございます。
    概略はわかったような気がするのですが、どうもいまいちピンとこないんですよね。すみません。
    職場の電気屋さんに聞くと、どれも結局はオームの法則だからと言われてしまいます。

  6. まるは より:

    >どれも結局はオームの法則
    そのとおりですね。電流なんて、どこに幾ら流れて合わせて幾ら、なんていう具合で計算できますから。
    要は回路がどうであろうと動けばいいのです。動けば(笑
    >これを普通のダイオードにしても動作するのかどうかはわかりません
    これの答えを忘れていました。
    普通のダイオードでは動きませんね。
    ツェナーダイオードの特性をうまく使った回路なので
    関心して見ていました。

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