3Dプリンタ(2) ホストソフトウェア

メーカーさん純正のソフトをインストールしようとしてダメだった件の続きです。

3Dプリンタで立体を印刷するということをソフトウェアとデータの流れから簡単に説明すると、「3DモデラでつくったstlファイルをスライサでGコードに変換し、ホストソフトウェアで3Dプリンタに流しこむと、3Dプリンタの制御基板に載っているファームウェアがそれを解釈して動作する」ということになろうかと思います。前回のエントリでPCにインストールしたけど動かなかったのは「ホストソフトウェア」ですね。

今回購入した3DStuffmaker製の中古3Dプリンタには、この手の製品としてはだいぶまともな装丁の取扱説明書が付属していました。肝心の内容はほとんどどうでもいい事ばかりですがww その中にPCにインストールしたホストソフトウェアの操作の例もあります。
なおかつ、前回エントリのインストール時のエラーメッセージに「pronterface」という文字列が見られました。
これらから判断すると、純正のホストソフトウェアは Printrun なのだと推測できます。

Printrun: Pure Python 3d printing host software

開発はGithub上で行われているようです。
https://github.com/kliment/Printrun

なお Printrun は Python という汎用の高級言語で記述されており、最新版のソースを使用する場合はまず環境の構築をしなければなりませんが、コンパイル済み実行バイナリを利用すれば簡単に使用開始できます。詳細は Github の README.md に書いてありましたよ。

Windows用のコンパイル済み実行バイナリはここにあります。
http://koti.kapsi.fi/~kliment/printrun/

ちゃんとした環境の構築は次の機会にすることにして、現時点での最新版 Printrun-Win-Slic3r-03Feb2015.zip をダウンロードしました。zipを解凍するだけで終了。インストールは不要です。

解凍するとPronterfaceというファイルがありますのでこれを実行します。

見たことのある画面です。プリンタのインターフェイス、pronterfaceですね。3Dプリンタを接続しているCOMポートの番号を選択してconnectします。

使用方法については割愛しますが、XYZの各軸とホットエンドのヒータ、エクストルーダ、それぞれが動くことを確認できました。よかった。でもまだプリントはしません。なぜか。

出力した物体が造形されていくベッドです。レーザーカットされたアクリル板の表面にカプトンテープが貼ってある構造。肝心なものがありません。そう、ヒーテッドベッドが無いのです。

最近のトレンドではヒーテッドベッドは必需品。では自分でヒーテッドベッドを増設するためには何が必要なのでしょう。

次回へ続きます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました