DR30 前期型って、いわゆる鉄仮面の直前のモデルなんですね。後期型の鉄仮面も含めて当時は爆発的な人気モデルでした。なので現存する中古車のタマが多い。つまり Web で探しても資料は豊富ってことです。
いろいろな角度から撮られた実車の写真を穴が空くほど見てまわって、ライト周りの違和感について考えてみました。
本当の意味で真横から撮影された資料がなくていまいち確証が持てませんが、真横から見たときにヘッドライトレンズがほとんど見えないのが正解なのかなと。
クリアパーツのレンズ、サイドの額縁部分を削り落とし更に全体を薄くしておいて、その分フロントフェンダー側のコの字状に凹んでいるところを底上げすべきだろうとの結論に至りました。
Web で拾った写真です。(こちらからお借りしました。説明のため転載させていただきます。)
パースが付いているので単純な比較はできませんが、レンズの縁には黒い縁取りが見えます。防水のパッキンゴムかモール、はたまたハウジングの黒い成形部品でしょうかね。で、横から見たときは上記のコの字の部分にはほぼ黒い縁取りだけが見えると。
ライトレンズが横にはみ出しているのも変ですが、たぶんライトレンズの幅自体は合ってるんです。フロントフェンダーの前端幅が足りないんじゃないかな。でもフロントフェンダーの幅をふくらませるとなると、それこそあちこち破綻してしまうのでやめときます。ライトレンズを幅詰めすることにします。
ライトレンズを加工する上で最大の障害は、投光面に刻まれたレンズのモールド。削り落とすとスジボリで再現するしかないけれど、スジボリだとどうしても白く曇っちゃいます。もとはキャビティ / コアのコア側金型に彫り込まれた線なので凸モールドなんですね。
慎重にやってできるだけモールドを残すしかないか。
お湯まるなどで型取りしてクリアレジンやエポキシクリアで再現するという手もあります。失敗しそうだけど。
…素組でサクサクのはずだったのに雲行きが怪しくなってきましたwww
まずはフロントフェンダー側。ライト内の四角い開口穴が小さいので広げます。穴の縁が正面から見えてしまうので、結果的にライトが小さく見えるんだろうと。
ライト内の穴が小さいのは、レンズとリフレクタを接着する足がかりのためと思われます。切り取ってしまったのでリフレクタも改造するしかありませんね。
さらにフェンダーの前の角のところにエポキシパテを盛って、コの字の底上げをします。
硬化したパテを削り込んで整形。写真撮り忘れましたが、さらにグリルが出っ張りすぎみたいなので、ボディ側のマウント部をごっそり切り取り。ああぁ。
ガシガシ削りこんだライトレンズをちょっと立ち気味にして、あとグリルを引っ込めてセットしてみました。んー、まあまあこんなもんかなぁ。
この写真を依頼主に見せたところ、おーいいじゃないスか、RSの顔になってるわ。元のはセドリックみたいだったし。とのお言葉。よしよし、この線でいきましょう。
切り取ったグリルの取り付け部分を移設し、ライトレンズはできる範囲でカッチリと形状出しして、ひたすら磨き込みます。ライトレンズの形状が決まったら、取付の座をプラ板で作成し、仮固定して隙間をエポパテで埋めます。
硬化したらレンズを一旦外してフェンダー周りを面出しし、改造に伴ってできたキズをリカバリ、などなど進めます。
ライト内部のリフレクタが使えなくなってしまったので、元パーツをベースに改造、と思ったら、リフレクタの形がぜんぜん違います。正面から見て円の上下を切り取った形状のはずがただの四角。内外は段違いのはずがフラット。レンズ越しに見える部分だし、丸目4灯のイメージの強いこのクルマに四角いライトではイカンでしょう。作り直し決定です。ああぁ。
適当なものを型にして王道のヒートプレスで始めてみましたが、だめです、うまく行きません。不良品の山を生成したところで、諦めてズルしました。ええ、3Dプリンタ製です。いやズルではないぞ決して。
出力し軽く整形したリフレクタを囲うようにして、ボディに当てて微調整しながらプラ板細工で箱を作ります。こういう正確さを求められる細工は苦手だなぁ。
黒く塗りつぶすので積層痕の仕上げはしません。半球状の灯光面には後でアルミテープを貼ります。
時間が許せば電飾しようと思ってたけど今回はパスですな。
日程が苦しいので、全体をざっとやすってからとっととボディを下塗りしちゃいます。白サフの持ち合わせがなかったため、普通のグレーのサフにホワイト混ぜてみました。いや買ってこいよってね。
天気がイマイチのためか綺麗な光沢にはならず。まあ大丈夫でしよ。
続きます。
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