3Dプリンタ(17) 0.2mm径ノズル

ちょっと前のことですがデジタルノギスを購入しました。AliExpressでもヤフオクでもなく、珍しくY!ショッピングです。
AliExpressでもebayでもヤフオクでも楽天でも、同価格帯で扱っているものはみな同じかOEM品のようですね。どれもそっくりです。お値段もほとんど同じ。なので国内調達しました。Tポイントもあったし。

なかなかキョーレツな品物でした。とにかく仕上げが甘い。甘いというか仕上げる気持ちがハナからないというか。キリコは残ってるしリードヘッドの取り付けは斜めだし、内径測定部のくちばしはがっつりズレてるし。ひとまずバラして直せるとこはできるだけ手を入れました。マグネスケールとリードヘッドをそっくりミツトヨの古い中古品に移植したいなぁ。

普段は昔ながらのアナログノギスを愛用していますが、デジタルが欲しくなったのは、フィラメントの太さとノズル径を百分台で測定したかったから。とはいえこのデジタルノギスは公称精度±0.02mmなので参考値程度の扱いではあります。

さて、Z方向ではなくてXY平面内での解像度を上げるためには、分解能を上げるよりもまずノズル径を細くするべきでしょう。2Dインクジェットプリンタで言うところのヘッドあたりのノズル数dpiを増やすのと同じかな。いやドット径を小さくして解像度を上げるのと同じか。

いままでのノズルは0.4mm。E3Dクローンについてきたものです。
適当に10mm程度射出してみて、ニョロニョロ出てきたフィラメントの直径を測ります。0.4mmノズルでPLAだと0.45mm程度と出ました。
本来なら Slic3r の Printer Setting にこの値を入力すべきです。が、0.4mmと設定してました。

で、0.2mmというのを買ってみました。前にヒーテッドベッドを買ったAliExpressのショップです。5個で0.61ドル送料込みという激安品。

ABSで同様に射出して測ってみると、0.24mmでしたよ。さてこの0.04mmは測定誤差なのかそれとも…
まあせっかくなのでそのまま設定します。

左が0.4mm、右が0.2mmのノズルですね。って言わなくてもわかりますわな。

ノズル径が細くなったので、今後の積層ピッチは0.1mmをデフォルトとすることにします。ノズル径の半分です。

で、出力結果がこちら。

前につくったのと同じデータですがサイズをちょいと縮小してます。びっくりするような出来ではないけどまあまあですかね。ベッド温度は60℃、ホットエンドは230℃です。

ここで登場するのがアセトン。

アセトン蒸しってのをやってみます。
室温は10℃くらい。200×150×80のタッパーウェアに、万年塗料皿に八分目のアセトンを入れて9時間。

おおっ、ピカピカつるつるになりました。これはすごい。
ただし尻尾のカドも溶けて丸くなっちゃってます。このあたりは容器の容積と気温、時間なんかのパラメータ調整でなんとかなりそうですね。

アセトン蒸しはともかくとして、今後はこの手の造形は0.2mmノズルで積層ピッチ0.1mmを基本に攻めてみようと思います。

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