Ciclop

新ネタ、Ciclop – サイクロップの投下です。一つ目の巨人の名前がついているこれは3Dスキャナですな。

3DスキャナCiclopというものを発見したのは11月半ばのことです。
オリジナルはこちらかな。ちょっと自信ないけど。
http://diwo.bq.com/en/tag/ciclop-en/

Prusaなどの3Dプリンタと同様に、メカ、エレキ、ファーム、ソフトすべてオープンソースで開発されています。

日本語の記事はほとんど見つかりませんね。だいたいが「約一万円の超低価格」というところだけ拾った記事で、実際に買った組み立てた使ってみたというものは皆無。みなさんあまり興味ないのかな。
なお一万円なのはオリジナルのBQ-Ciclopではなくて CowTech というところがコストダウンしてKickstarterで出資を募っていたCT-Ciclopのほう。3Dプリントパーツを簡素化、M8ネジ棒をレーザーカットのアクリル板に変更などで低価格化したそうです。

公称解像度は0.5mm。荒いけどうちの3Dプリンタで出力するには充分です。正規のキットももちろんありますが、電装系だけ入手できればあとは自力でなんとかできそう。しかもその電装部品ですら、AliExpressなどで破格値の互換品が売っています。

ざっと見積ると

Arduino unoと 専用シールドZUM SCAN Shield 、モータドライバのセット1,309円
Webカメラ Logicool C270 1,190円
レーザーモジュール 173円×2

これらだけが購入要で、ステップモーターや12VのACアダプタなどはうちにあるものでなんとかなりそう。トータルで3000円弱。面白そうです。つくってみましょう。

まずは設計します。
BQやCTのSTLをそのままダウンロード、プリントしてもいいんですが、どちらもターンテーブルにベアリングを使ってます。16014なんていうあまり一般的でないベアリング、Aliexpressでも単品で2000円もします。あまり重いものをスキャンするつもりはないのでここは省きたい。
本体側とて、レーザーカッターは持ってないのでアクリルの抜き加工はできないし、なによりかっちょいいデザインにする必要もないです。身の回りにあるもの、入手が容易なもので機能だけ満足するように設計し直しました。

とはいっても押さえなくてはいけない値が不明なので、BQとCTのモデルをダウンロードしてSketchUP内で組み立て、各部の寸法を測りました。ターンテーブルとカメラの距離、レーザーモジュールとカメラの位置関係、などなど。
後でわかったことですが、この寸法ですら厳密に合わせる必要はありません。ソフトウェアでキャリブレーションするからです。
得られた情報をもとにつくったモデルがこれです。

棒状の部分はタミヤのプラパイプ8mm径を想定。WebカメラC270は現物を測定してモデリングしました。

で、各パーツをABSでプリントし組み立てたのがこちらです。

んー、でかいです。ターンテーブルの直径が200mm。平面投影面積でだいたいA3版くらいですね。

形にするのは簡単。問題はここからですねぇ。

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