V作戦その2 キャブレータのオーバーホール

2年以上不動だったボルティーのキャブレータを開けてみたら緑色でビビったというのが前回のあらすじ。復活はあるのでしょうか。実は作業に夢中になりすぎてあまり写真を撮っていません。

あらかた作業が終わった状態のフロート室です。フロートの緑青は取り切れていませんが、フロートチャンバボディの内壁を見てください。ほぼ完ぺきでしょ。
これでもキャブクリーナーにどぶ付けしてないって、なかなかと思いませんか?
スプレー式でなくてどぶ付けするタイプのキャブクリーナーはヤマハのヤツが評判いいですね。

4Lで定価8640円の高級品です。ショップによっては小分けして売っているところもあるようです。うちは基本的にビンボーメンテなので、次にいつ使うかわからないケミカルに大金を投じることはできません。

で、変質しているとはいえもとはガソリン。有機溶剤で何とかして溶かせないかと、手持ちの資材で使えそうなものを片っ端から試してみました。パーツクリーナー、CRC556やWD-40などの潤滑剤、エタノール、ガソリン、などなど。
そのなかで抜群の効果があったのがなんと、グンゼ (クレオス) のラッカー塗料用うすめ液です。

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フロートチャンバボディにうすめ液を滴下してみたところ、表面がヌルヌルしてきました。つまり溶けてきたと。こりゃ行けそうだと、内部にたっぷり満たしてしばらく置いておいて、使い古しの歯ブラシでガシガシこすり落としましたよ。

ただしフロートチャンバボディの内部は古いガソリンで満たされていたので濡れていたわけで、湿っていない部分については効果はいまいち。また真鍮でできているジェットやフロートにはあまり効きませんでした。

真鍮部品の表面は物理的にガリガリ削りました。カッターやら畳針、つまようじなどを駆使。ジェットの穴は、鉄のワイヤーブラシのワイヤーを取り出してラジペンでつまんでつついたりしました。

で、最初の写真の状態からさらに一週間かけて掃除をして、ああそうだ、確か物置のケミカルボックスになにかあったなぁと。

KUREのクリーナーキャブです。車用の強力な脱脂洗浄剤。単車にも使えますがキャブレータは分解して金属部品にのみ使用せよとのこと。
最後の仕上げで穴という穴にこいつを吹きまくって、パーツクリーナーを通しておきました。

組み立てて車体に取り付け。先週のクランキングで消耗したバッテリーは事前にフル充電しておきました。

ガソリンタンクに残った古いガソリンを抜き取り。キャブレータの中ほどひどい状態ではないようで、ちょっと色が濃いかなぁという程度。タンクキャップを外して見える範囲も特に錆びてはいません。コック内部のストレーナが効いているのか、固形の異物も出てきません。
古いガソリンをタンク代わりのオイルフィラーに移してキャブレータに接続。フロートチャンバ内がいっぱいになってもオーバーフローはなし。フロートバルブはちゃんと動いているようです。

ちょっとワクワクドキドキしながら、チョークを引いてセルを回します。

目覚めは悪かったのですが、なぜか車体を前後にゆすっているとなんとかエンジンがかかりました。エンジンが温まったのか、やがて普通にアイドリングするように。
その後ブリッピングするとストールしたりしていましたが、しばらく続けていると問題なくふけるようになりましたよ。やっほー。
達成感がハンパないですわホント。

コメント

  1. MAHARU より:

    ラッカー系の薄め液で、排気系のカーボンも落とせるというのを聞いた事があります。結構溶剤としては強力なんですね。
    エンジン復活という事は、ビーナスラインでボクと握手!ですね(^ω^)

  2. kyu より:

    顔は出そうと思っとります。よろしく~

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